気合いの華
「そいえばルイから全然連絡来ないけど、本当に今日来るのか?」

「いや、来るでしょ?多分…」

俺はルイん家の方を見下ろしてみた。

「あれ?」

「ん?」

矢部さんがルイん家の前で立ってる…
って待ってるんじゃ?

「どしたの?」

「いや…何でもない。」

って事はルイに矢部さん、気があるんじゃないかな?
中川さんはこの事知ってるのかな?

俺はとりあえず寝っ転がって考えてみた。

ルイはそんな素振り無さそうだけど…いや、矢部さんこそ普段そんな感じじゃないし…

「また考え事?」

「いや、まぁ…そうなんだけど…」

「今度はどしたの?」

これは言わない方が良いんだろうな…

「いや…腹減ったからコンビニ行くか迷ってた。」

「もう!あと1時間くらいで給食なんだから我慢しなよ?」

へ?もうそんな時間?
俺は携帯で確認しようとした。

「あ!ルイからメールだ…」

「なんだって?」


『よく考えたら左腕骨折してるからバスケ出来ねぇや♪
あと、昨日の夜から腕が痛むから病院開く時間まで病院前で寝てたらこんな時間だ(笑)
診察ついでに桜木と田渕の見舞いして来るから今日は休むわ!!』
だってさ…」

中川さんはビックリした顔をしている。

「そんな痛むんなら昨日行けば良かったのにね?」

それより問題は矢部さんをどうするかだよな…
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