気合いの華
「今はあんまいねぇよ?」

「今は?」

「去年ヤバいぐらい荒れてた1年が居て、その人を止めたのが今の2年の江夏って女なんだよ?」

「隼人先輩、本人が聞いたらぶっ飛ばされますよ?」

「江夏さんってそんなにヤバい人なんすか?」

「いや、今の話しの荒れてた1年ってのはミッキーの事だけどね?あ!この話し絶対しちゃダメだよ?」

ふ~ん…
まぁミッキーが荒れてたってのは想像つくけど、江夏さんって人は聞いた事もないなぁ…

「わかってますよ?あ、この部屋が桜木先輩の部屋っすね?」

ガラッ!

「よ!元気かぁ?」

「まぁ…」

「なんだよ、しけた面しちゃってよ?」

あ、確かミッキーの事で…

「桜木先輩、話しは聞きました…」

「へ?じゃあ!」

「はい、いざって時は頼って下さいよ?」

「あん?何の話し?」

狭川先輩がつまんなそうにタバコを吸い始めた。

「こっちの話しっすよ!それよかタバコ貰っていいっすか?」

「あぁ、俺がやるよ!」

てゆうか病院って禁煙じゃないのかな…

牧野先輩が窓を開け終えてから煙りを外に吐き出して
「なぁ、田渕はどう?」

「まだ…」

まだって…まだ意識戻らないって事?

「ヤバくねぇか?」

片岡先輩が腕を組みながら考えこむ様に座る。

大丈夫かなぁ…
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