気合いの華
「は、話すからさ、ちょっと頼みあんだよ?」

「頼みって?」

「ここじゃなんだし…校長室連れてってよ?」

「校長室?」

「あんたなら出来んでしょ?」


と、訳もわからなかったけど、なぜか校長室まで来ていた。

ガラッ!!

「ん?杉山くんじゃないか!ど、どしたんだね?」

「ちょっと…ここ使いたいんだけど。」

俺の言葉を聞いて、物は漁らないでくれよ?と言いながらそそくさしく校長は出ていった。

「や、やるじゃん…」

「は、はは…」

俺ってそんな有名になっちゃってる訳?

「んで、頼みって何?」

俺らはとりあえず中に入って俺が校長の座る席に、裕美さんが客の座る席へと向かった。

「あぁ、川畑の事なんだけどさ…」

「ミッキーの事?」

ミッキーとやっぱりなんかあるんだろうな…

「うん…アイツと一緒に2年の教室で暴れ回ってくんない?」

「は?なんで!?」

俺はビックリして校長の座る席のソファーから滑りそうになった。

「江夏さんがやる気なさそうだからさ…」

「それとミッキーがなんで関係あるの?」

「川畑ってさ…去年滅茶苦茶荒れてて上の代の人達もアイツには関われなかったんだよ?そんな時さぁ~…
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