気合いの華


って事があって私達は川畑に殴られた恨みとかは圧し殺す事にして、ケジメ取ってくれた江夏さんに今のウチ含めた2,3年の一部は、尊敬して一緒に族もやらしてもらってんだよ…」



今の話し聞いて、色々聞きたい事はあるけど…

「それって多分、冴島くんの眼だよね?」

「あぁ、アイツだよ。」

「そのOBの先輩ってどうなったの?」

「江夏さんにシメられて、川畑ん所連れてかれた後は、どうなったか知らないよ!」

え、江夏さんって凄い人なんだなぁ…

「江夏さんって昔からそんな感じなの?」

「違う違う!言い寄ってくる男が多すぎるせいで、一時期は不登校になってて、そん時にグレたらしいよ?」

じゃあ矢部さんが言ってた話しって当たりだったんだ…

「でもミッキーが女子まで殴ってたって、ちょっと信じられないよ…」

「ウチは今でもアザ残ってるよ?病院送りにされてた人多かったから、相当恨まれてるはずだよ?」

見た感じアザなんて無さそうだけど…

「アザなんて無くない?」

それを聞いて少し戸惑いを見せていたが、急に立ち上がってスカートをめくり始めた。

「ちょっ!何やって…!」

左の太ももの外側に、大きなアザが残っていた。

「胸とわき腹にもあるけど…これ以上は良いでしょ?」

「う、うん!ごめんね?疑っちゃって!!」

俺は少し頭を下げた。
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