気合いの華

聖火はタバコの引火

「なぁカズキ、なんで俺が居ない時に急にはっちゃけたんだよ?」

「気分…かな?あんまりその話ししないでよ?」

「なんで?」

「なんでって…」

隣に座る中川さんと斜め前の矢部さんがビックリしてるからじゃん…

「あれってカズキくんもやったんだ…」

「お前知らねぇの?やり始めたのはカズキが最初らしいぜ?」

「だ、誰が言ってたの?」

ルイがミッキーや江夏さんに聞いたとは思えないし…

「一昨日牧野から電話で聞いた。」

「あぁ、そっか…」

あれから2日が経ち、学校は緊迫感溢れた妙な雰囲気となってしまっていた。

「俺に詳しく聞かせろっての!?」

「2,3年の教室行って来ただけだよ?」

「教室行っただけで学校は休みになんかならねぇよ♪」

まぁそうだけど…

「カズキくんって、たまにミッキーさんと似てる時あるよね…」

ま、それは俺に取って誉め言葉になっちゃうけどねぇ♪
なんてこの3人には言えないけど!特にルイには…

「あぁ、本当なんで俺を誘わねぇんだよ?右手一本ありゃじゅうぶんだっつーの!!」

「そいえば田渕先輩からのメール見た?」

「カズキまたシカトかよ?」

「一斉送信で、来てたでしょ?」

「まぁ来てたけど…」

「『ちょっと休みます。』って、みんな休んでんの知ってんじゃん?なのに今更それ送って来るって事は、なんか忙しくてメールとか入れてたの見れて無かったとかじゃないかな?」
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