気合いの華
「いや、多分牧野か桜木辺りにカズキとミッキーがやらかした事聞いてビビったんじゃねぇの?」

ビビるってそんな…

あ!そいえば…!
ミッキーは昔荒れてた時に、誰でも関係なくシメあげてたって話しだから、もしかしたら田渕先輩もやられてて、話し聞いたらフラッシュバックしたんじゃ…

「かなぁ…」

「カズキくんも、きっと事情があったんだろうし、気に病む事はないよ?」

「本当に事情あったんか?いつもみたいにミッキーに憧れて~とかじゃねぇの?」

…まぁそれもあったかも知れないけど。

「は、はは…」

ガラッ!!

「カズキ、ってのはいるか?」

「出たなスケバン軍団!!」

2年6人と3年4人を引き連れて俺らの前に来た。

「お、俺?」

「この前はありがとな♪裕美から聞いた。」

「ど、どうも。」

裕美さんは後ろでビックリした顔をしている。

「裕美さん、どしたの?」

「女…いるみたいなもんじゃん?」

「その前に俺をシカトすんな!!」

「別にそんなんじゃないよ!」

「でも普段はそんなナヨナヨしてる様じゃあ、ミッキーみてぇな男にはなれねぇよ?」

「ど、努力します。」

「せんでいい!努力せんで!!」

「つか仲良くなったんすか?」

「まぁ…コイツらも、お前含めて受け入れたらしいから、なんかあった時はヨロシクな?」
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