気合いの華
片岡先輩は笑いながら頷いた。

「ミッキーも冴島くんも江夏の事で悩んでたんじゃねぇのか?きっと礼が言いたいんだよ♪」

「へ?」

俺はミッキーと冴島くんを見た。

2人は満面の笑みを浮かべながら俺に肩を組んできた。

「可愛い後輩にここまでされちゃ、黙っちゃらんねぇよ♪」

「あぁ、カズキはサイッコーの馬鹿だ!!」

ちょっ!褒めてんのか良くわかんないんだけど…

「褒めてんのかわかんないんすけど?」

「へへへ!バァーカ♪」

「な、なんすか!?」

片岡先輩は笑いながら、
「ミッキーと冴島くんなりの愛情表現じゃん?」

こんな愛情表現があっていいのか?


その後俺は1日中半端なく良い待遇をみんながしてくれた。

ルイは気に食わないって顔をしながら教室に戻ろうとしたが、女子2人が屋上に残っていたので、結局ルイも屋上に残った。

「でもカズキ、成長したよなぁ♪」

「ミッキーといりゃそうなるだろ!?」

「多分、全校生徒がカズキにもかなりビビってるはずだぜ?」

「ミッキーも負けちゃいないけどね!?」

「俺の可愛い後輩がこんなにビッグになるとはな♪」

「冴島くんも見込んでたし、やっぱカズキは才能あったんだよ♪」

「こうしちゃらんねぇぜ?カズキとミッキー以外の、俺達の格がナメられんぞ!?」

「冴島くんは大丈夫だよ?みんな知ってるから!!」


俺達は結局放課後になるぐらいまで語りつくした。
< 143 / 332 >

この作品をシェア

pagetop