気合いの華

呆気ない終わり

時刻は午前8時。

俺は公園で待ち合わせをしていた。

「おはよー♪ごめんね、待った?」

「別にそんなでもないよ?ルイと矢部さんはさっきまでいたけど、ルイが忘れ物取りに一緒に行っちゃったから、もう少し待ってて?」

「家近いからすぐ来るんじゃない?」

「うん!…あ、来たよ?」

「よお、放火犯♪」

「それさっきも聞いたって!!」

「お前ら2人に言ったの!」

「でも話し聞いてビックリしたよ?」

「わ、私は上から写真撮っただけだよ?」

「わかったわかった!いいから行こうぜ?」

「…」

ルイって自分から話し振っといて、勝手だなぁ。


「川中で試合が行われるの?」

「そうだよ?近場で良かったよ♪」

「勝って欲しいね?」

「片岡先輩、あれから頑張ってたもんなぁ。」

俺達は学校の校舎が開いていなかったので、体育館裏へと向かった。

「ちぃす!」

「おう!これでみんな揃ったな♪」

俺はみんなを見渡してみたが…
田渕先輩がいない…

やっぱ聞かない方が良いんだろうなぁ。

「片岡、気合い入れてけよ!」

「他中にナメられんじゃねぇぞ?」

片岡先輩は、俺達を見渡して、クスリと笑った。

「あぁ♪そいじゃ、そろそろ行かねぇとマジーからよ?」

片岡先輩は手をヒラヒラとしながら部室へと向かった。
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