気合いの華
「じゃあまた、一口千円でいくか!」

千円かぁ…俺今貯めてるから無駄な出費したくないなぁ。

「私達もですか?」

その時、みんなが中川さんと矢部さんの方を見た。

「どっちでもいいよ?」

冴島くんの言葉は普通に言ったんだろうけど、見た目が怖いから2人は戸惑っちゃってるよ…

「なら俺と同じ所に入れてよ?」

「出た!カズキの」

バゴンッ!

ミッキーが爆笑した。

「狭川、賭けする前にくたばんなよ?」

「お、おう!」

「え~っと…」

冴島くんが表を見ながら指で数える。

「全部で4試合分か?」

「カズキくん、どこまで行けそうかな?」

「優勝して欲しいけどね?」

「それじゃあ…優勝?」

「じゃあ俺達はそうする?」

「お前ら賭け事ナメてんなぁ♪」

松戸くんが爆笑する。

「相手がどこ中とか見たり、片岡以外のメンツも考えて賭けないと負けるぞ?」

ん~…

「じゃあ、もう少し考える?」

「最初は山中らしいけど、強いの?」

「確か強くないよ?」

「ウチの中学って強い方?」

「いや、片岡先輩以外は強くないよ?」

「そ、そっか…」

「じゃあ初戦は勝つとして次はどっちと当たるかな?」

「俺あんま他中のバスケ詳しくないからわかんないんだよね!ルイ、次どっち来ると思う?」

「俺も全然わかんねぇよ♪」

「だよねぇ。」

隣で中川さんと矢部さんは苦笑いをしている。
< 158 / 332 >

この作品をシェア

pagetop