気合いの華
「それがさ…」

ルイが俺の方を見てからめっちゃ笑いだした。

「カズキがめっちゃ格好良かったんだよ!俺だけバカにされてたんだけどよ、聞いてたらカズキがキレて、謝るまで許さねぇとか言って殴りまくってたらそいつぶっ飛んだ時に窓ガラスから落ちて花壇に落下したんだぜ?」


「マジ?」
「めっちゃ男気溢れてんな?」
「つか教師殴るとかっ!」
「カズキがいきなり俺らを越えてきたぞ♪」

みんなめっちゃ爆笑していた!

「やっぱ、俺が見込んだだけの事はあるな♪」

「冴島くんに気に入られるのはよっぽどだぞ?」

「カズキってヤンキーの素質あったんだな!」

ま、マジかよ…
最初教師殴ったって聞いたらみんな怒るかと思ってたのに…

「んで、スッキリしたか?」

「う、うん。」

「だろうな!窓から落とされりゃそいつもこれからカズキにビビりまくりだろうよ♪」

「カズキはダチ思いの立派な男だ!!」

「は、はは…」


でも確かにあの時、ルイをバカにされて腹が立って殴った事は、間違ってないと思う。

「狭川、お前の伝説超えたかも知れねぇぞ?」

「狭川先輩の伝説?」
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