気合いの華
「ま、気長にみんな待つか?」

「おいっ!警察署前でタバコ吸うなよ!?」

「あん?誰にも文句言わせねぇよ!俺は話し長くてとっくにキレてんだろが!!」

な、なんて勝手な…

「コラァッ!君達!!」

ゲッ!パトロールから戻って来た2人が走ってこっちへ来た。

「カズキ、松戸、やっちまうぞ!!」

「ま、マジすか!?」

「今のコイツにゃ、何言っても聞かねぇみてーだな…」

松戸くんは呆れながらハンカチをミッキーに投げた。

「5人もやって疲れてんだろ?ココは俺達に任せろ?」

任せろって…
俺も!?

松戸くんは走って来た警察の1人に前蹴りを入れた。

それを見たもう1人が警棒を出して松戸くん目掛けて振りかぶった。

バキッ!!

「ぐぅっ!?」

「サンキューカズキ♪」

「はは…」

もうやるしかないよね…

「ウラァ!!」




「警察って、やっぱ強いんすね?」

「警棒当たらなかっただけ良かったぜ…」

「にしてもこの2人どうすっか?」

「ニッシッシ♪」

「な、なんすか?」

「警棒7本目ゲット♪」

「はぁ!?」

「手錠も持って来たぜ?4個しかないけど。」

「な、何やってんすか!?完全ヤバいっすよ?」

「今更ヤバいなんて言わせねぇぜ?俺ら共犯みてーなもんだろ!?」

「…」

俺と松戸くんは目を合わせてからため息をついた。
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