気合いの華
その後、俺とミッキーで良く行くラーメン屋へと来ていた。

「すんませんス…」

「気にすんなって♪俺はお前ら2人共見込みあると思ってんだよ!」

俺と松戸くんは、ミッキーにラーメンを奢ってもらっていた。

「カズキだけじゃなくて?」

「あぁ、ぶっ飛び方をわかってる奴は伸びんだよ!!」

「ぶっ飛び方?」

「あぁ、松戸にゃ言ってなかったな!喧嘩ん時にどれだけ手加減無しに出来るかって事よ?」

「俺…カズキに比べたら普通な方じゃ?」

ちょっ!松戸くん何言ってんの?

「まぁカズキはぶっ飛んでるけど…松戸はその方法を知ってる。」

「ほ、方法っすか?」

「人にはスイッチが入る時がある!それをコントロール出来るかどうかだ!」

「な、何でそれを俺が知ってるって…」

「カズキ、昨日松戸に何渡された?」

へ?
「け、喧嘩の時に確かパイプ椅子を…」

「あ!」

「そーだ!パイプ椅子握ってるカズキに惚れ惚れしちまっただろ?」

惚れ惚れ!?

「まぁ、確かに。」

「お前ぇにもぶっ飛ぶ才能があるっつってんだよ!?」

松戸くんは考える様にしながら箸を止めた。

「俺のスイッチって…あるのか?」

「お前がガムシャラになんねぇ限りは見つかんねぇよ?」

ミッキーは笑いながら大量のスープを一気に飲みほした。
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