気合いの華
「ガムシャラに…」

「カズキを思い返してみろ?ヤンキーのヤ文字も無かったコイツは努力だけじゃ身に付かねぇ程見違えたろ?」

「た、確かに…」

「ガムシャラに食らい付いてく覚悟ってのがカズキにゃ、あったみてーだな♪」

「食らい付く、覚悟…」

「松戸!お前はどっかモヤモヤしてる事でもあんじゃねぇのか?」

松戸くんはそれを聞いて下を向いた。

「わかってんなら話しは早ぇ!良く考えとけよ?」

「う…うす!」

「それからカズキ?」

「は、はいっ!」

「ぶっ飛ぶ時には、どうなってたか良く考えときな?自分でスイッチがわかる様になるぜ?」

スイッチ…
「はい!」

それを聞いてミッキーは急に笑った。

「よぉし、んじゃ学校戻ってみんなのツラでも見に行くか♪」

ミッキーのその一言で、緊張感漂う話し合いは終了し、ダラダラと歩きながら学校を目指した。

「つかもう3時かよ?」

「そろそろ放課後っすね?」

「みんな本当に学校来てんのかよ?」

「一応行くだけ行ってみたいけど…」

「お巡りに足止め食らった時間って6時間ぐらい?」

「まぁちょっと多い気はするけど…」

「そう考えたら腹立ってきますね?」

「俺はとっくに腹立ってたに決まってんだろ♪」

まぁ警察署の前で見た時の顔は、完全にぶちギレてるって感じだったもんな…
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