気合いの華
「つかその前に、周りの奴らが一緒になってやるかわかんねぇんじゃねぇんか?」

「大丈夫、この2人は俺と一緒にやっからよ?」

へ?

俺と松戸くんの肩をポンポン叩いている。

めちゃくちゃ本当はやりたくないけど、ミッキーがやるって言ってるし…
それに俺は成長しに行く訳だし…

俺は顔付きを変えてミッキーに頷いた。

「まぁカズキは一緒んなってやる気がしてたけど…松戸はそこまで馬鹿じゃねぇって?」

冴島くんはミッキーを見ながら笑っていた。

「1年前の記録が3人なんだろ?なら4人ぐれぇ逝ってやろうじゃねぇか!!」

松戸くんはミッキーに向かってやる気に満ちた眼を見せた。

「おう!逝ったれ逝ったれ♪」

「マジかよ!?」

冴島くんはビックリしていた。

「まぁ松戸もやる気あんのはわかったけど…アイツらは今までのヤツらとは訳が違うから下手したら瞬殺されんぞ?」

確かに今までの相手でピンチになった事ないし…

「なら尚更やりがいありそうだね?」

「あぁ、楽しみだぜ♪」

「カズキも松戸もたいしたタマだな!?」

冴島くんが嬉しそうに微笑んで闘争心剥き出しの3人を見てからフェンス越しにグラウンドに目線を移して呟いた。

「いっちょやるか…」
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