気合いの華
「さ、コンビニでも行くか♪」

俺達はコンビニに向かいながら隼人先輩の会話をしていた。

「あ、俺飲み物買ってくるわ!」

「俺のタバコ買ってきて?」

「自分で買えよ?」

「ちぇっ!しょーがねーなぁ…」

あ、ルイがタバコ買いに行った!今がチャンス…

「ねぇ矢部さん、ちょっと話しあるんだけど…」

「なに?お金なら貸さないよ?」

「いや、そうじゃなくて…ルイの話し。」

「アイツがどうかした?」

「ルイの事、見てて欲しいんだよね?」

「へ?何言ってんの?」

「実はさ、腕、もう治ってるかも知れない。」

「そうなの?良かったじゃん♪」

「ルイは…治ったら真っ先にやろうとしてる事があると思うんだ!多分、」
「矢部、ちょっと来て!タバコ買えない。」

「あ、へ?ちょっ、ちょっと待っててね!」

そう言ってルイの所に行ってしまった。

直接治ったって聞いた訳じゃないけど、この前両腕を枕にして寝てる所を見たから治ったんだと思った。

きっと教えてくれないのは、俺に話さない様に気を遣ってくれたんだと思う…

「ほら!やっぱり買えないじゃん!」

「お前が実年齢言ったからだろ!」

「その前に制服着てるじゃん!!」

「お前らうるせぇよ!!俺が買っとくから金出しな?」

「は?別にいらねーし!」

ルイはそう言ってミッキーからそそくさしく離れてコンビニから出てきた。
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