気合いの華
「ちょっと!買うんじゃなかったの?」

「気が変わった!貰えば良いだけだろ?」

「そんな事言ってぇ…あ、カズキくん聞いて?コイツ結局タバコ買えなかったから後で貰えば良いとか言ってるんだよ?」

「ん、うん。ルイらしいんじゃない?」

「ほんっと図々しいよね?折角ミッキーさんが買ってくれるって言ってくれたのにお金出すのが嫌だからって拒んだんだよ?」

それはミッキーだったからなんじゃ…

「ルイ?ミッキーとは」
「大丈夫大丈夫!気にすんなって♪」

やっぱりちょっと気が引けるけど、矢部さんに話して見張ってて貰うのが1番かなぁ…

「ねぇ矢部さん。悪いんだけどお金ないからちょっと奢ってくんない?」

「別に良いけど?」

「ごめんね?ルイがお金返してくんなくってさ~♪」

「あれ?この前返さなかったっけ?」

「その後すぐに100円貸したでしょ?ま、とりあえず飲み物買ってくるから待ってて!」

「しょーがねぇな…なぁ桜木、ちょっとタバコちょうだい♪」

よし、今がチャンス!

「んじゃ、矢部さんちょっと来て?」

「めんどくさいからお金渡すよ♪」

「いや、とりあえず来て?」

「ん、うん…」

矢部さんは仕方なく俺に着いてきてくれた。

ルイの話しするなら今しかないよ…
すぐに行動に移すヤツだからきっと今日だろうし…
< 186 / 332 >

この作品をシェア

pagetop