気合いの華
「んで、何買うんだっけ?」

「ちょっと…大事な話しあるから聞いて欲しいんだよね?」

「ん?何話しって?」

「ルイの事なんだけどさ…」

「あぁ、さっきなんか言いかけてたね!」

「きっと左腕治ったからルイは喧嘩しちゃうと思うんだよね…」

「その前にカズキくんはどーなの?この前の事腹立ってんだかんね?」

「この前の事?って片岡先輩の試合応援しに行った日の事?」

「そう!なんであんな事言ったの?」

言った?乱闘加わった事じゃないのかな?

「いや、流れで喧嘩しちゃったっていうか…」
「違うよ!カズミ居たのになんで違う女子に一緒に試合見ようって誘ったのって事!!」

へ?

「別に友達として一緒に見ようかなぁって…」

「羽鳥くんの事考えるのも良いけど、もう少しカズミとかの事も考えてあげなよ?」

「うん…ご、ごめん。」

そう言われると中川さんが俺に気があるみたいに考えちゃうんだけど…

「今度中川さんには謝るよ…」

「なら良いけど!話し逸れちゃったけど、羽鳥くんが喧嘩しない様に見張っといて欲しいって事だっけ?」

「うん、出来ればミッキーと2人にさせないで欲しいって事なんだよね。」

「わかった!じゃあ今日は私が羽鳥くんの見張り担当って事で!」

見張り担当って…そんな軽々しい話しじゃないと思うんだけどなぁ…

「いざヤバくなったら俺呼んでね?」

「は~い。んで、何買うの?」

「あ、俺お金あるから大丈夫だよ!その事言いたかっただけだから?」

これでひとまず安心かな?
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