気合いの華
「アイツ何でキレてたかわかる?」

「確か初めて会った日に胸ぐら掴まれたってので反りが会わないとかって聞きましたよ?」

「でも今んなるまで溜め込んでたっつーの?」

「いや、俺が止めてたんすよ…でも今回は腕が治ったから俺にも言わずに行動に移したんじゃないっすかね?」

「成る程ね…」

「でもぶっちゃけ薄々治ってるのは気付いてたんすけど、そうならない様にすれば良いかなって俺の浅い考えのせいでこんな事になっちゃって…」

「カズキ…大丈夫!お前はよくやったよ♪」

「でも俺…今日は矢部さんに任せっきりになっちゃってて…」

俺は自然と涙が出てきていた。

「大丈夫!カズキのせいじゃねぇよ?そんだけ仲間の事想ってやれる気持ち、大切にしろよ?」

「…はい。」

「ったく!カズキは1人で抱え込み過ぎなんだよ?俺とかに相談しろっつーの!?」

「うん…ありがと!もう、大丈夫っす…」

俺は眼をゴシゴシ擦って顔を上げた。

「さって…みんなに先帰るって言いに行くか?」

「多分今日は意識戻んねぇだろ?」

「じゃあいつ行く?」

「こーゆーのは気持ちが大事なんだよ?」

「そっすね♪」

「ミッキーには驚かされる連続だぜ!」

俺達はグラウンドの方へと向かった。
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