気合いの華
「おいお前ら!放課後の話しは休み時間にしろ。」


彼は担任の山口先生。社会担当のおっかない人で給食の時だけニコニコしてる関わりづらい先生。


キーンコーンカーンコーン…


帰りの会が終わって、俺達は2人でダッシュしながら近場のコンビニに向かった。


校門には不良がたむろってたが、見向きもせずに走り抜けた。


「なぁさっき片岡先輩いなかったか?」

「うん、やっぱり片岡先輩ってそっち繋がりあったんだね…」

片岡先輩はバスケ部のエースにして不良の話した事もない先輩。みんなジャージなのにいっつも学ラン来てるガタイが良いいわゆるヤンキー。


「俺ら後で呼び出されるんじゃないかな?」

「は?なんでだよ?」

「ルイはよくサボってるイメージあるだろうから気楽かも知れないけど、やっぱコンビニ寄る事がバレてる訳だし…」


校門から右に曲がって小さな公園を抜けた先にコンビニがある。でもその先は住宅地になってるから右に曲がった時点でコンビニに行くのがバレてる事になる…
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