気合いの華
「ねぇ聞いて?明日退院だって!」

へ?早くね?

「誰が言ってたの?」

「医者に決まってんだろ!今朝聞いたんだよ♪」

「ふ~ん…」

あの血の量だと貧血になるんじゃないかな…

「良かったね!月曜日にはみんなでまた学校来れるんじゃない?」

「あ、ごめん。月曜日は俺休むわ!」

「またミッキーさん?」

「違う違う!他の用事だよ?」

そろそろキック行かないと体鈍っちゃうよ…

「どこ行くの?」

「まぁちょっとね!」

「そいえばカズキくんってちょくちょくサボるよね。」

まぁこの3人と比べたら俺はサボってる方なんだろうね…

「カズキは最近モテモテみてぇだからチャラついてんじゃねーの?」

ちょっ!俺見てなんでそうなるんだよ!?

「別にモテてもないしチャラついてもないよ?」

「ふ~ん、わかった。中川コイツ見張ってた方が良いぞ?きっと喧嘩だ!」

「じゃあ月曜日は見張っとこうか?」

「だからそんな事言ってないじゃん?」

「なら一緒に居ても良い?」

あんま修行してるトコとか見られたくないしな…

「いや、それはちょっと…」

「ほらぁ!言わんこっちゃねぇ?カズキは危なっかしいんだよ!!」

「いや、ルイの方が危ないって!ミッキー相手にしたら絶対ダメだよ?」

「あ、話し逸らしてきたぞ?」

はぁ…今日は自棄に食い付いてくるなぁ…
< 207 / 332 >

この作品をシェア

pagetop