気合いの華
「おい大変だ!!」

息を切らして走って来たのは桜木先輩だった。

「ど、どしたんすか?」

「ミッキーと江夏が口喧嘩してたんだけど、2人共さっきバイク乗ってどっか行っちゃったぞ!?」

へ?ミッキーが?

「ちょっと落ち着いて下さいよ?どうゆう口喧嘩なんすか?」

「へ?あぁそれはわかんなかったけど、ミッキーがキレて江夏の机外に放り出してたから、かなりヤバい空気だったと思う…」

…それはヤバいな。

「江夏さんの仲間は居なかったんすか?」

「いや、そいえば居なかった様な…」

「先に江夏さんの仲間を捜しましょう!それで情報集めてからじゃないと場所すらわかんないっすよ?」

「そ、そだね!まだ昼までに時間はあると思うけど、とりあえず急ごう!」

「ごめん、ちょっと聴き込み行ってくるね?」

「私達はここに居て良いの?」

「うん、ルイは来てよ!」

「ったく、人騒がせな野郎共だな…」

ルイは立ち上がって俺達と教室を出た。

「他のみんなには知らせる?」

「いや、先に江夏さんの仲間を捜して聴き込みしましょう!みんなで動くには情報が少ないっすから?」

「なんでカズキが仕切ってんだよ?」

「カズキくん結構頼りになるから良いじゃん!」

「はは…とりあえず2年の教室で聴き込みしましょう!」

俺達は2年の教室を廻った。
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