気合いの華
…ウウゥゥゥゥウ!
ウウゥゥ……!!

パトカーのサイレンか。でも自棄に多くないか?
「もしかして…ミッキー!?」

俺は立ち上がって音のする方を見た。

「なんか見えた?」

「いや…遠すぎて良くわかんないや…」

でもそこら辺にバイクが何台も走り廻ってるのは見えた…

「本当にミッキーの仕業か?」

「さぁ…あれ!松戸くん起きてたの?」

「騒がしくて起きちまった!つーかあのバイクの数もヤバいけど、全部警察の足止めしてんな?」

「どこかに行かせない為とか?」

「だろうな…相当頭のキレるヤツが考えた発想だろうから、こりゃミッキーは関係なさそうだな!」

確かにミッキーは頭じゃなくて直感だもんな…
それにこんなに多くのバイクは集められないでしょ…

ん?バイク?

「江夏さん…かな?」

「さぁな…でも何やらかしてんのか知らねぇけど、わざわざバイク集めなくても、バレない様にやりゃ良いのにな?」

「そうだよね…」

「おーい、暑いからそろそろ中入ろうぜ?」

「うん!松戸くんはどうするの?」

「俺は給食までここで寝てっからよ!」

暑くないのかな…ってかよく見たら汗かいてるし!!

「…んじゃ、また後でね!」

俺達はどこに行くか考えて、結局あと1時間もしないうちに給食だから各自の教室に戻った。
< 224 / 332 >

この作品をシェア

pagetop