気合いの華
「流石だな、カズキ?」

「あれ喰らっても立てるんすか?片岡先輩こそ凄いっすよ!」

「まだまだぁ!!」

片岡先輩は俺に突っ込んで掴みにきた。

バゴンッ!!

ドド…

俺はカウンターで片岡先輩の眉間をぶち抜いて倒した。

「片岡先輩、大丈夫っすか?」

「…」

気絶しちゃったか…
でも俺も成長したって事だよなぁ。

そう考えたら嬉しくて、公園のベンチまで連れて行って座らせてあげた。

「あ…!」

そこに桜木先輩が来た。

「ルイと狭川先輩が喧嘩してんのかと思ったら…カズキくん、もしかして片岡先輩倒したの!?」

「まぐれっすよ?俺だって驚いてますもん!」

「じゃ、じゃあさ?俺とやらない!?」

片岡先輩に立て続けで桜木先輩かぁ…

「…もちろん!手加減無しでお願いしますよ?」

「カズキくんもね?」

桜木先輩がベンチに携帯やらiPodやらを置いてから少し離れた。

「片岡先輩との後なのに大丈夫なのかぁ?」

「もうやるしかないっすよ!!」

俺は桜木先輩にジリジリと詰めて行った。

「来いよ!!」

俺はそれを聞いて直ぐに突っ込んで、飛び膝蹴りをした。

「うお!?あっぶねぇ…」

桜木先輩は左に跳んで位置をずらした。

バキッ!!

「つっ…!」

と同時に俺は左足で顔面に回し蹴りをした。

だがそれを両腕でガードしていた様だ。
< 227 / 332 >

この作品をシェア

pagetop