気合いの華
ヴォォウン!!…ヴォヴォヴォ…


「あ、ミッキ…」

「よぉ!」

赤いワイシャツなのかと思ったら、血だらけで赤黒く染まっていた。

「だ、大丈夫かよ!?」

「んあ?返り血浴びすぎたみてぇだな!」

そう言ってミッキーは面白そうに笑っている。

1番ワクワクしてたのはミッキーだったのかも知れないな…

「どこまで行ってたんすか?」

「んあ?場所はよくわかんねぇけどよ…そろそろ出発すんだろ?」

「へ?これからお昼食べたら多分出発っすよ?」

「あぁ、もしかしたら早く行かねぇとお巡り来るぞ?」

「…」

何をやらかしたんだろ?この人は…

「やっぱミッキーいるとドキドキするよね?」

「何かが起きる予感がするよな♪」

「あぁ、一緒に居て楽しいよな!」

「ちょっと危なっかしいけどな?」

みんなで楽しそうに話す中にルイの姿があった。
良かった、ミッキーを受け入れてくれたみたい!

「そいえば冴島くんは?」

「あ!」

そいえば教室で別れてからどこ行ったんだろう…

「多分車の手配とかじゃねぇの?冴島くんって結構頭回るからよ♪」

なるほどね…

「じゃあ一端学校戻ります?」

「あぁ!メシだメシ!」

そうして狭川先輩は片岡先輩を起こして、俺達は各自の教室へと戻って行った。
< 231 / 332 >

この作品をシェア

pagetop