気合いの華
「何が吹っ切れただ!俺が嘘つき扱いされたじゃねぇかよ?」

「良いんじゃない?カズキくん達が信じてる友達の所だったら、きっと大丈夫だよ♪」

「良くない!まずお前ら俺を疑った事を謝れ!」

「ごめん。」
「ごめんね。んで千葉にあるんだっけ?」

「うぜぇ!謝り方が軽すぎんだよ?特に矢部!」

「なんで私なのよ?」

「すぐに話をしようとした所とかがだろ!そもそもお前はなぁ?」

ガラッ!!

「おい、校門で冴島くん所のモンと警察が揉めてっから、今の内に裏から車に乗り込めってよ?」

松戸くんが俺達に報告しに来てくれた。

「俺は冴島からの伝言を2、3年にも伝えてくっからお前らも早く裏行けよ!?」

「う、うん!ありがと…」

それを伝えると松戸くんはすぐに出ていってしまった。

「…」
みんながみんな固まって悲しそうな顔をした。

そしたら中川さんと矢部さんが明るく笑顔を見せてきた。

「待ってるね♪」
「行ってらっしゃい♪」

「…」
「…」

俺達はこの2人を見てから、お互いに向き合った。

「あぁ!行ってくる♪」
「帰ってきたら沢山遊ぼうね♪」

俺達はそれを伝えてゆっくりと教室を出た。

「名残…惜しぃな?」
「うん…」

俺達は静かに裏へと向かって歩いて行った。

その際に聞こえてきたのは無情にもパトカーのサイレンだった…
< 233 / 332 >

この作品をシェア

pagetop