気合いの華
それを聞いてみんなは顔を上げた。

「そうだよな!ミッキー達ばっかに見せ場はやんねぇよ!?」

「そうだ、俺は俺の為にここに来たんだ!!」

「やるからにゃ、本気でやったるぜ!!」

みんなやる気になっているのを見て、冴島くんが嬉しそうに言った。

「相手は13人!みんながみんな力出し切れば絶対勝てる!!」

「相手の方が人数は多いけどね?」

「関係ねぇ!!ぶっ殺しに行くぞ♪」

みんなはそれを聞いて気合いを入れ直した目付きになった。

「なぁカズキ?明日は普段見れねぇ冴島の実力が見れんぞ?」

松戸くんは俺の横で寝っ転がりながら話し掛けてきた。

「確かにそうだね!ミッキーの本気も見たいしさ♪」

「それまでにくたばんじゃねぇぞ?」

「ま、松戸くんこそ?」

「俺もぜってぇくたばんねぇよ!?」

隣でルイが俺達に話し掛けてきた。

「おーおー!期待の1年が気合い入ってんねぇ♪」

そこに片岡先輩が入ってきた。

「片岡先輩こそ気合い入ってますよね?」

「もちろん!!ぜってぇ負けねぇよ♪」

なんかみんな頼もしいなぁ…

みんなこの5日間だけで、だいぶ強くなったもんなぁ…

「んじゃ、明日に備えて寝るわ!」

「もう寝るの?おやすみ♪」

「カズキも寝といた方がいいぞ?今までの相手とは訳が違う…喧嘩のプロだからな?」

そ、そうだよね…
なんかちょっと緊張してくるなぁ…

「じゃあ俺も寝ようかな♪」

「あぁ、おやすみ!」

俺はそのまま眼を瞑って明日に備えた。
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