気合いの華
もしかして…

「もしかして…食堂じゃないかな?」

「いや、今朝かなり食ってたみてぇじゃん?」

「いくらミッキーでも喧嘩前にメシ食う程、緊張感ねぇヤツじゃねぇだろ?」

「じゃあ…誰か電話しとく?」

「うん…あ、ミッキー!」

ミッキーが階段から降りてきた。

「よぅ?メシ食ってたら遅くなっちまった!」

「…」

「冴島くん知ってます?」

「アイツも上でメシ食ってたぞ?」

「…そ、そうっすか。」

緊張感ない人はミッキーだけじゃないみたいだね…

「悪ぃ悪ぃ!んじゃそろそろ向かうか?」

冴島くんが階段から降りて来てみんな苦笑いだった。

「ん、なんだ?みんな顔が締まってねぇぞ?」

「よぉし、気合い入れっか♪」

そう言ってミッキーがみんなを呼んだ。

「よし、丸くなったか?んじゃ、今右隣に居るヤツを殴ろう♪」

「ちょっ!マジ!?」

「あぁ、顔が引き締まるぞ?」

「…」

仕方なく俺は右隣に居る隼人先輩に一言先に謝っといた。

そしたら左隣のルイはヤル気満々って感じで指を鳴らしている。

「ルイ…手加減してよ?」

「ん?まぁ任せろぃ♪」

はぁ…

冴島くんがみんなを見渡してから頷いた。

「んじゃ、せ~っの、で行くぞ?」

みんな歯を食い縛りながら頷く。

「よし…せ~っの!!」


バキッ!!!!
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