気合いの華
「なぁミッキー。俺さ、謝んないといけない事あるんだけど…」

あ、あの話し今するのかな?

「実はさ、ついこの間までミッキーの事」
「気にすんな!大事なのは今だろ?」

「…!」

その言葉に、俺も牧野先輩もビックリした。

「でもさ…み、ミッキー?」

「だからいんだよ?お互い様だろが!!」

牧野先輩はそれを聞いて、黙って机に頭を突ける形で謝った。

「顔上げろ?俺が牧野を虐めてるみてーじゃんかよ!」

それを聞いて牧野先輩は嬉しそうに顔を上げて、何かが吹っ切れた様な顔をしていた。

「ただし、次はねぇぞ?」

「わ、わかってるよ?」

そう言って牧野先輩は缶コーヒーを飲み干して灰皿代わりに使って、ミッキーにも差し出した。

「そいえば桜木は歩ける様んなったか?」

「一応アバラやってるから、まだ安静に寝てるよ…」

「アバラやったヤツ多いなぁ…な、カズキ?」

「は、はは…」

確かに俺はアバラ7本だからね…

「カズキくんは凄いよ…ルイに冴島くん、桜木に狭川先輩。みんなアバラやってんのに動き回ってるのってカズキくんと冴島くんだけだよ?」

「2人共バカだからな♪」

「ちょっ!俺バカなんすか!?」

良くわかんないけど多分、ミッキーなりに褒めてくれたんだろうな…
< 260 / 332 >

この作品をシェア

pagetop