気合いの華
「そいえば昨日冴島くんが遅くとも明後日には帰るから、みんな叩き起こしとけって言ってたんだけど…」

あちゃ~。そりゃ困った…

「んじゃ今から叩き起こすか?」

「ちょっ!今まだ朝っすよ?」

「関係ねぇ!寝てるヤツが悪ぃ♪」

そう言ってミッキーは立ち上がった。

「カズキくん…これで良かったのかな?」

「ん~…いんじゃないすか?いつまでも甘える訳にはいかないっすからね♪」

俺もミッキーに続いて立ち上がった。


ガラッ!!

「おい起きろ!!」

「ど、どしたのミッキー!?」

ビックリして近くにいた隼人先輩が上半身を起こした。

「もう朝だぜ?」

「…」

結局みんな起きてしまい、そのまま1人ずつ起きれない人に起きる様に言いにいった。

「わ、わかった!わかったから?」

この光景は、何となく見てるのがツラいな…

結局みんな起きて、食堂へと移動した。

「なんだ!みんな起きれんじゃねぇかよ!?」

「そりゃミッキーが…」

「うるせぇ。んで、いつ帰んだ?」

「いや、みんなが良いなら今日にでも帰りたいんだが…」

「冴島くん、なんか地元に用あんの?」

「いや、ここにいつまでも居る訳にゃいかんからよ?」

「…そうだよね。」

みんな重い空気の中、今日出発する事を決意した。
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