気合いの華

戦場からの安らぎ



「お前ら本当にここで良いのか?」

「甘える訳には…いかないしさ?」

俺達は地元へと戻ってきて、川中の前で降ろしてもらっていた。

「川中~…ファイ!オッ!ファイ!オッ!ファイ…」

懐かしいなぁ…どこの部活だかわかんないけど。

「…これからどうするよ?」

重い空気の中、冴島くんがみんなに聞いた。

「な~にお前ぇら暗い顔してんだ!?地元だぞコラ!!」

「そ、そうだよ!せっかく帰って来たんだから、どっか行こうよ?」

「…」

「…しゃーねぇな。今日はこれで解散にすっからよ?みんなゆっくり休めよ?」

「おい!冴島くん!?」

「ミッキー…すまん、みんな疲れきってるからまた今度集まろう!な?」

「…」

そうして各自まばらに解散していった。みんな無言のまま…

「カズキは帰んねぇのか?」

「ミッキー…ちょっと付き合って下さいよ?」

俺はそう行って公園へと来た。

「スパー…やりませんか?」

「…ふっ♪」

ミッキーは落ち込んでいたが、急に俺を見て笑いだした。

「おいおい、ギプス付いたまんま俺とやろうっての?」

「はい!こんなの屁でもないっすよ♪」

まぁ痛むけど、動けない訳じゃないから、ここ最近は筋トレの日々だったし調度良いや♪
それに…

「それに…ミッキーには、今の俺を見て貰いたいっすから♪」

ミッキーはそれを聞いて吹っ切れた様に嬉しそうな顔をした。

「あぁ、見してもらおうじゃねぇの!!」
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