気合いの華
「なんか久しぶりだねぇ?」

「うん、そうだね?」

「あっちはどうだった?」

「ん~、だいぶツラかったけど、充実してたよ?」

「いいなぁ?私の方はカナと一緒に宿題やったりしてたんだよ?」

「そ、そりゃ大変だったね…」

「だって今までサボっちゃってたトコの復習とかもやってたからね?」

「俺も勉強しないとなぁ…」

「へ?結局やるの?」

「やるよ?高校行けなくなっちゃうじゃん?」

「そうだね♪じゃあ今度勉強教えてあげるね?」

「うん!楽しみにしてるね♪そいえば矢部さんは?」

「へ?多分まだ寝てるんじゃないかな…なんで?」

「いや、いつ合流しようかなぁって?」

「羽鳥くんは?」

「ルイは…今入院してるって?」

「へ?本当に!?」

「うん…だから今日はお見舞い行って、みんなで久しぶりに話ししよ?」

「そ、そうだね…でも羽鳥くん、毎回災難だよね…」

「いや、今回は怪我人多いから、入院したのルイだけじゃないと思うんだよね…」

「そうなの?…その話しだと、本当に喧嘩合宿って感じだね?」

中川さんは冗談を言ってくれたけど、確かにその通りだ。

「まぁザックリ言うとね?」

俺はそのまま続けた。

「みんながみんな必死になって頑張ったから、俺は行って良かったと思うんだけどね♪」

「嬉しそうだね♪」

俺を見て笑う中川さんを見て、帰って来たんだと改めて実感した。
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