気合いの華
「着いたぜ!!」


ゴクッ…

「んじゃ、行くか?」

「ちと待った!」

「ん?」
「な、なんすか?」

ミッキーが俺とルイと松戸くんの顔を見て、何度も頷いた。

「間違えて仲間殴んねぇように覚えといた!」

「殴ったらやり返すよ?」

「あ?」


「ちょっ!」


ミッキーがルイの胸ぐらを掴んで電柱に叩きつけた!

「何すんだよ?」

「お?喧嘩売ってんの?」

「ミッキーよせ!そいつも仲間なんだしよ?」

「冴島くん、仲間増えすぎじゃない?」

へ?

「こいつら3人は俺とタメで、有望なヤンキーなんだよ!」

「有望?ならいいけどさ♪」


み、ミッキーって人怖いなぁ…
後で片岡先輩からどんな人か聞いてみよっかな…



「んじゃ、気ぃ取り直して…気合い入れてくぞ!!」

冴島くんの一声で、みんな目付きが変わった!


冴島くんを先頭に階段をかけ降りた…



「お~いるいる♪」

「あいつらぶっ殺す!!」

「ミッキー、本当に殺しちゃダメだよ?」





10人程…いや11人か。俺達は、そのコインゲームで騒いでる山中の方へゆっくりと近付いて行った。
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