気合いの華
「はぁ…ほんっと!バカだよねぇ?」

「まぁ確かに3回目なのは流石に入り過ぎな気がするけど、今回は仕方ないよ?」

「そうかも知れないけどさぁ?んで、これから見舞い行くんでしょ?」

「うん…」

「ちゃんと帰って来たって、また入院でしょ?全く、世話がやけるよ…」

「まぁルイもだけど、みんな帰って来るまでほとんど口聞いてなかったから、それだけあっちでの日々は本人に取って大きかったんだと思うけどさ?それでも4人で集まりたいって言ったらオッケーしてくれた訳だしさ?」

「それは聞いたけど…」

「カナに会いたかったりして?」

「ないない!あいつアホだから入院したらタバコ貰えるとか思ったんじゃないの?」

「はは…そりゃアホだね♪」

「でもタバコ買ってったら思う壷じゃない?」

「確かに…何買おっか?」

「ちょっ、ちょっと2人共!本当に羽鳥くんがそんな理由で入った訳じゃないと思うよ?」

「じゃあタバコ買ってくの?」

「いや、そんな事は言ってないけど…」

「禁煙パイプなんてどうかな?」

「あ!ナイスアイディア♪流石、ルイの扱いに慣れてるねぇ?」

「だって単純じゃん?」

「ま、そうだけどね♪んじゃ…そろそろ行く?」

俺達は、それから禁煙パイプをコンビニで買ってから、総合病院へと向かった。
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