気合いの華
ここか…

コンッコンッ!

ガラッ!!

「よぉ!来たか…」

「うん、みんな来てるよ!?」

ルイはそれを聞いて一瞬嬉しそうな顔になったが、また暗い顔に戻った。

「はぁ…羽鳥くん、どこ怪我したの?」

「…アバラ。」

「そっかぁ…大変だったね?」

「まぁな…つうかカズキこそ大丈夫なんかよ?他のヤツも結構入院してんぞ?お前とミッキー以外な?」

へ?俺とミッキーだけなの!?

「そんなに…」

「でもカズキくんは怪我してないから大丈夫じゃない?」

そう俺に笑って言ってくる中川さんには、まだ言ってなかったよな…

「中川お前知らねぇの?カズキはアバラ7本も折れてんだぜ?」

「へ!?」

ビックリして女子2人は俺を見る…

「本当なの?」

「…うん。」

「にゅ、入院しなくて平気なの?」

「相当痛み堪えてんだろ?俺はアバラ3本だけど身体がバカみてぇに動かねぇよ!!」

「…」

確かに、トレーニングとか言ってられないぐらいだよ…

「か、カズキくん?」

「俺は、大丈夫。それよりルイに買ってきた物あるけど…いる?」

「お?くれくれ♪」

俺はビニール袋から禁煙パイプを出して渡した。

「なんだよコレ!センスねぇなぁ…」

そう言いながら早速加えていた。

「…やっぱ不味いわ!」

そう言いながら何故かずっと加えていた。
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