気合いの華
「そんなもんかねぇ?」

「そしたら自然と強くなりたいって思って身体が勝手についてくるよ?そうすれば、ガムシャラにやるトレーニングよりずっと効率的だと思う♪」

「ふぅん…格闘技か?」

「まぁ、そうなるんじゃない?」

「…格闘技ねぇ。」

ルイはタバコを吹かしながら、考える様に上を見上げた。

「でも格闘技を習う事は、あくまで強くなる為であって、喧嘩と同じに考えちゃいけないってのも事実だよ?」

俺はそれを合宿中に学んだ気がするし…

「そんなもんかぁ?松戸くんって、アレって完全に空手だろ?」

「っぽいけど、若干崩れてて喧嘩って感じになってるよ?」

「なら…格闘技かじって喧嘩に活かせばいいのか?」

「そう…なのかなぁ?」

「なら俺も、なんかやろっかなぁ…」

「なら俺とキックやらない?」

「いや、俺はカズキを超えたいからよ…」

「別にどっちが上とかないよ?」

「まぁ…そうだな?…ふぅ。」

タバコを窓の外に投げてから、
「暑いから閉めて?」
なんて言うから、いつものルイに戻った気がして、笑いながら窓を閉めた。

「んじゃ、暑いだろうから、そろそろ2人呼ぶ?」

「あぁ♪呼んでくれ?」

「うん…ごめん、お待たせ?」

俺はドアを開けてから見える所に居た2人に声をかけて、部屋へと呼んだ。
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