気合いの華
あ!そうだった…

「そいえばみんなの見舞い、行った方が良いのかな?」

俺は思った事をルイに聞いた。

「いや…いや!マジで一端辞めて!?」

「…」

俺は苦笑いしながらルイの返事を待った。

「俺は、嬉しかったけど、他の連中も思い詰めてたしな…カズキには特に来て欲しくねぇのかもな?」

「えぇ?なんで!?」

「そりゃ…手も足も出なかった俺らとは違って、2人もぶっ倒したじゃんかよ?」

「…でもさ?」

「いや、アイツらは悔しいはずだぜ?俺だって実際悔しいんだからよ?」

「でもミッキーなんて8人も、」
「アイツは別格だ!俺だって映像は見たけど…俺らと一緒に考えちゃいけねぇ強さしてるって!!」

まぁ確かにずば抜けてるって言うか、レベルが違うって言うか…

「わかるけどさ…なら冴島くんは?松戸くんだって…」
「アイツらは結局入院した。カズキとは違って痛みが我慢ならねんだろ?だからカズキには会いたくねんじゃねぇか?」

「でもそれ酷くない?カズキくんだって一生懸命頑張って今ココに居るのに!」

中川さん…

「中川、わかんねぇかも知んねぇけどわかってやってくれ?男には譲れねぇモンがあんだよ?」

まぁ…プライドだろうなぁ…

「じゃあミッキーは?ミッキーは見舞い来たの?」

「多分来てねぇよ!来てたら俺んトコにも来んだろ?」

確かに…
あ!そいえば!

「そいえばミッキー、しばらく忙しいって言ってた。」

ルイはそれを聞いて考えてから俺に言った。
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