気合いの華
「そいえば…昨日アイツには悪ぃ事しちまったな…」

「うん…でもミッキーなら、理解してくれてるかも知れないよ?」

「う~ん…まぁ、俺らに気ぃ遣ってくれたんかもな?」

「そうだね。」

「また友達同士で喧嘩になるの?」

心配そうに中川さんは俺に聞いた。

「いや、そんな事はないだろうけど…みんなには1人1人話ししてみなきゃ!」

「まぁ、それが良いのかもな?カズキらしいぜ!」

「はは…んじゃ、みんなのトコ行ってくる!」

「わ、私も行こうか?」

「いや、2人はココで待ってて?」

俺はそう言って部屋を出た。

手土産はないけど…仕方ないよね?

俺はそのまま1人1人の部屋へと向かう為に、名前の札を見ながら捜し歩いた。

他のみんなも入院してるって事はどんな話ししたら良いんだろ?

自然と会話が出てくれば良いんだけどなぁ…

ルイを抜いたら8人か…

俺は改めて捜しながらみんなの事を考えたら、少し嫌に感じていて、自然と歩幅が小さくなっていた。

そして俺は立ち止まった。

「いや…ミッキーと約束したじゃん!!」

そう、留守の間は川中を頼むって…

俺はまた前を向いて、廊下を走ってみんなの部屋を捜して回った。
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