気合いの華
「良い人っすね?」

「だろぉ?んでコクったら泣いて喜んでくれてよ?」

「良かったじゃないっすか?今度見せて下さいよ!」

「あぁ、つってもミッキーの2個隣に座ってる子だから、カズキくん見た事あるかもよ♪」

「マジすか?今はちょっと思い出せないっすけど…」

「ま、そゆ事があったから俺は尚更強くなんなくちゃいけなくなったって感じかな!」

「そいえば妹さんには帰ってきたって事伝えたんすか?」

「…いや、まだしてない。てか黙ってようかと思ってさ?」

「多分、帰りをずっと待ってると思いますよ?」

「でもこんな姿見せたくないしさ…」

「…妹思いなんすね?」

「はは♪うるさいけど可愛い妹だからよ?」

「でも妹さんは、会いたいと思いますよ?」

「わかってるんだけどさ…あいつに心配かけたくないってのが本音なんだよね?」

「そう…すね。」

コンコン…

「漫画持って来たよ?」

あ…

「おう!この子が愛ちゃん♪こっちがカズキくん!見舞いに来てくれたんだよ?」

「ども…」

「か、カズキくんってあの…み、『ミッキー二世』ってゆう…」

ミッキー二世、久しぶりに聞いたなぁ。

「カズキくんって、本当は頼れるし優しいんだよ♪」

ちょっ!

「は、恥ずかしいっすよ!!」

そのやり取りを見てやっと愛さんは笑った。
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