気合いの華
「山口 愛です。よろしくお願いします…」

「あ、杉山 一毅です。こちらこそよろしくお願いします!」

「本当に…優しそうね?」

「な?言ったろ?」

「て、照れるんすけど…」

「本当はミッキーだって優しいんだよ?」

「それ何回も聞いたって?」

「でもいっつも、そうなんだ、って言うだけで信じてないでしょ?」

「いや…でもカズキくん見てたら本当に優しい気がしてきたよ?」

「だろぉ?ん!?これ知ってる♪」

「へ?読んだ事あるの?」

「妹が持ってるからさ?あ!これも知ってる♪」

「その2つしか持って来てないよ…」

「大丈夫!愛ちゃんの事想いながら読むから♪」

「はいはい…てゆーかカズキくん居るんだからちょっとは考えてあげなよ?」

「あ!!ごめんごめん?」

「べ、別にいいっすよ?それより、俺まだ他の人の見舞い行かないといけないんで、そろそろ…」

俺お邪魔だろうしさ…

「そっかぁ…愛ちゃんこれから塾だから、俺1人んなっちまうなぁ…」

あれ?届けに来ただけだったんだ…
ってか、愛さんって見た目はギャルって感じなのに、しっかりしてるし頭も良さそう…

桜木先輩のタイプって、こんな感じの人だったんだ♪

「雅也くん、じゃあまた明日来るね?カズキくんもまたね♪」



愛さんが部屋を出てから俺もそろそろ行こうと思い
「じゃあ俺もこの辺で…」

「うん!みんなには彼女出来た事内緒にしててね?みんなピリピリしてっからさ?」
< 283 / 332 >

この作品をシェア

pagetop