気合いの華
その間、少しの沈黙が流れた。

や、やっぱり気まずくなる様な事は言わない方が良かったかな…

「そうしよっか♪」

「へ?」

「なんでカズキくんが驚いてるの?普通逆でしょ!」

そう言いながら中川さんは笑っていた。

「はは、そうだね?」

「でもどこ行く?」

「俺が決めるの?」

「うん、誘ってくれたんだから決めてよ?あ、着いたよ?」

俺達は降りて、帰路を辿っていた。
歩きながら他愛もない会話をして改札を出て、俺はその間、ずっとどこに行こうか考えていた。

「それでカナが羽鳥くんの髪の毛引っ張ってね?…ねぇ、聞いてる?」

「へ?聞いてるよ?ルイも楽しそうだから別に止めないけどね♪」

「そうだよね!羽鳥くんってうるさいけど、面白いよね?」

「まぁうるさいね…あ、着いたよ?」

「あ、ごめん!送って貰っちゃって…」

「別に構わないよ?中川さんを夜1人で歩かせるのは危ないしさ?」

「うん、ありがと♪」

「うん。じゃあ明日の朝、起きたら連絡ちょうだい?」

「わかった!それじゃ、また明日~♪」

俺は家に入って行く中川さんに手を振ってから、俺は自宅へと歩き始めた。

「無難に遊園地で良いかな…」

前にも、約束してたし、別に大丈夫だよね?
でも喜んでくれるとは限らないしなぁ…

その後も俺は、まるで痛い人みたいに考え事をしながらブツブツと呟いて家へと着いて、その後も考えたが、結局遊園地が1番妥当だろうと考えた。
< 300 / 332 >

この作品をシェア

pagetop