気合いの華
ピピピピ♪
ピピピピ…

「ん…」

6時か…

起き上がろうとして右側に寝返りを打ったら、アバラに酷く激痛が走った。

「…っ!」

そのまましばらくの間うずくまっていたが、布団を押し退けてから立ち上がった。

すぐに朝食を取り、シャワーを浴びていた。
風呂場の鏡には、痛々しい程の真新しい傷が幾つもあるのを見て、俺は苦笑いをしながらすぐにあがった。

「するべきだったかもな…入院。」

でも今更やっぱり…

何て考えながらギプスもしっかり着けてから部屋へと戻った。

携帯光ってる…

「あ、着信着ちゃってたか…」

俺はすぐに携帯を手に取ってかけ直した。

「もしもし?」

「あ、ごめんね?起こしちゃった?」

「いや、シャワー浴びてた。もう準備出来てるの?」

「うん♪今から向かおうか?」

「いや、俺がそっち行くから、20分ぐらい待ってて?」

「うん、じゃあそうするね?」

「うん。それじゃ、また後で!」

「は~い♪」



俺は急いで服を着て準備を済ませてから家を飛び出した。

中川さん、結構早いなぁ…

でも遊園地って聞いて、ガッカリしないかな?

俺は昨晩、ずっと考えていた内容を、また繰り返し悩みながら気付いたら中川さん家に着いていた。

俺はとりあえずメールだけ送ろうと思って携帯を取り出して、メール作成画面までいった所で音がした。
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