気合いの華
「カズキっつったか?」

ミッキーが俺の方を見ながら眉間にシワをよせている。

「な、何?」

「…」

お、怒ってるのかな?

「ふっ、冴島くんと闘ってみてよ?」

「な、なんで俺っすか?」

「ミッキー、そりゃまだ早ぇよ!」

ミッキーに俺、目つけられた?それに冴島くんも早いって…

「こいつはこれから伸びんだよ♪」

「冴島くん、後の2人はどんな感じ?」

「こっちの松戸ってのは相当強ぇよ!実力だったらミッキーとタメかもしんねぇな?」

「んじゃ、俺とやる?」

「その前に冴島とやったら?」

「冴島くんとは理由もなく喧嘩したりしねぇよ♪」

「お互い様やんけ?」

松戸くんとミッキーは2人とも笑い合いながらお互いの肩を叩きあった!


「んで、もう1人は?」

「こいつは…料理うめぇよ♪」

「んな事じゃなくてよ?」

「昨日知り合ったばっかだからようわからん!」

ミッキーって人…俺達の実力聞いてたの?

「そ、それよりさ!ミッキーもしかして山中の奴らにアレやったの?」

アレって?

「アレってなんだよ?」

「いや、だから…」


隼人先輩が面倒臭そうに頭をかきながら言った。


「落とし前つけるっつって骨折るとか…言ってたじゃん?」
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