気合いの華

向日葵とリンチ




「ん…」

俺は携帯に手を伸ばして、時間を確認しようとした。

あ、着信入ってる…

今時間は…
13時か…

「13時!?」

俺は驚いて携帯を二度見したが、確かに13時だ…

急いで中川さんに電話をかけた。

「あ、もしもし!」

「もしもし!どしたの?」

「えっと…ごめん、寝てた。」

「珍しいじゃん?今日は雪でも降るのかな♪」

なんで朝からテンション高いん…
って、もう昼か!

「今何してるの?」

「ごめんね?カナと合流して、先にお見舞いに来ちゃった。」

「別に謝るのは俺の方だよ?それじゃ、俺もこれから準備して向かうね?」

「うん、待ってるねぇ♪」




俺は携帯を閉じてから朝食を取り、シャワーを浴び、支度を始めた。

「疲れてるのかなぁ…」

俺は身体が異常に重い感覚がして、ふと思った。

そいえば昨日、いつ頃から寝たんだか分かんないぐらい考えていたのだった。

「あぁ、寝不足かぁ…」

でも、遅くなっちゃった訳だから、急いで家を飛び出した。

俺は駅に向かうまでに、一応コンビニでタバコを買って行く事にした。

「ルイなら、タバコ渡せば許してくれるよね?」

昨日矢部さんと2人にしちゃった事を、きっと行ったら散々言われるだろうから…
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