気合いの華
「なら、ミッキーのやって来た事は、恐喝とかより達悪い、暴力で奪い取ってたってのはどう思う?」

「残念っすね…」

「っ!?」
バキッ!!

ドサァッ…

俺は胸ぐらを掴んで、右ストレートを打ち込んだ。

「…」

「あー、やっちゃったよ?」
「カズキらしいけどね♪」

「裕美さん、その俺らしいって辞めて貰えません?」

「あはは♪冗談冗談。」

にしても、田渕先輩は…
もう戻って来ないだろうと、改めて実感した。

「その3人どうするの?」

「…病院連れてくの、手伝って貰えませんか?」

このまま寝かせる訳にも行かないし、多分病院連れてくのが妥当だろうな…

裕美さん達はみんなと話し合ってから、それが了解したらしい。

「カズキも乗ってきな?」

「へ?」

そういえば、コンビニの方には沢山のバイクが止められてあるな…

良いのかな?
俺はそう思ったが、きっと田渕先輩達を連れてくんだから、仕方ない事だよね…

「はい。お願いします…」

その後、俺は沢山のバイクが走る中、裕美さんの後ろに乗せてもらった。

爆音を撒き散らしながら、総合病院へと着いてから俺はハッとした。

そうだ、病院って言ったらここらじゃココぐらいだもんね…

俺はみんなと同じ病院に連れてきた事を、今更ながら後悔した。
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