気合いの華
「隼人に話した事覚えてっか?」

隼人先輩に話した事?

「あぁ、確か骨折る…ってまさか?」

片岡先輩がビックリした顔をしてミッキーを見た。

「結局隼人も誘ったのにやんなかったしな…俺はやると決めたらとことんやる奴が好きなんだよ!」

「も、もしかしてカズキが?」

「あぁ、俺と一緒にあいつらのアバラ折ってきた♪」


って、えぇ!?
俺も折ったの?
確かに折った感覚がしたような気がするけど…

「お前ナリは普通なくせして他の連中よりずっと格好良かったぜ?」

「そ、そうなのか…カズキ?」

「は、はは…」

「冴島くんとカズキは俺のお気に入りだ♪やる時ゃビシッとやるからよ!」

まぁ冴島くんだったらやっちゃう気がするけど…
俺は流れでっていうか…

「お、俺なんかがっすか?」

「俺土日とかキックやってんだけどよ?一緒にやんねぇか?」

キック…
ってなんだ?

「ミッキーと一緒にキックやったら喧嘩強くなるよ?」

「俺…全然素人っすけど、大丈夫っすか?」

「なぁに、俺がついてやるって♪」

ミッキーがめっちゃ楽しそうに話してるけど…喧嘩強くなるって言ったら格闘技とかなんじゃ…

「この中に他にやってる人いるんすか?」

ミッキーは大笑いしながら
「キックは俺だけだよ♪」

ミッキーと俺…2人っきりで大丈夫かな?
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