気合いの華
その公園でルイと松戸くんはルイん家に向かい、俺は教室に財布を取りに行く為に教室に向かった。

誰も居なくなった教室で机に財布だけ入れてあったからそれを取って教室を後にした。


「あ、ちょっとトイレ行こっかな。」


俺は教室から近いトイレに入った。


「んあ?カズキじゃねぇか!」

片岡先輩と他にも不良がたまっていた。
1人だけ体を支えられながら顔を洗っていた。


「ど、どうも!」
俺は一礼してからドアから出て行こうとした。

「おい、待て小僧。」

「え?」
蛇口で顔を洗ってた人が鏡ごしに俺を睨んでいる。

「俺は今機嫌が悪いんだよ!!」

いきなり胸ぐらをつかまれて便器の方に投げ飛ばされた。


「ちょっ!冴島くん!松戸には勝ったんだから今日は別に、」

「俺がこんなボロボロんなってんだ!勝った気がしねぇんだよ!!」


冴島?冴島ってあの1年生の?じゃあ松戸くんと喧嘩したのって冴島くんだったのか。

「オラ!小僧立てよ!」

左眼の所に縦に線が入った凄く怖い顔が俺を睨み付けてくる。

「冴島くん、コイツ俺の後輩なんだよ!」

「だったらなんだよ?」

「いや、だから…」
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