気合いの華
「因みにいくらぐらいんなった?」

片岡先輩はなぜか笑いながら聞いた。

「に、2万4千っす!1人2千ずつもらったんで…」

片岡先輩は爆笑しながら
「そりゃウケんな?」

その時笑っていたのは片岡先輩となぜかルイだけで、他のみんなは苦笑いだったみたいだけど…

その時2本目のタバコを吸おうとした片岡先輩に隣にいた桜木先輩が火をそっと差し出した。

「いいっていいって!気ぃ遣ったりしなくていいからよ♪」

片岡先輩は一瞬嫌そうな顔をしていた気がした。

あれってやられると嫌な気分になるのかな?確かこの前、ミッキーは当たり前の様に銭湯から出た時に火を付けてもらってた様な…

「俺にも誰かタバコくれよ?」

「ん?これあげるよ。」

ベッドの近くにいた田渕先輩がルイにタバコをあげた。

「サンキュー♪ライターも貸して?」

その時、田渕先輩はルイにライターを渡した。

「ん?」

この時俺は、何か違和感を感じた様な気がした。

「マサ兄ぃ!タバコ臭いって、おか」

ガチャッ!!

「あ!」

「お邪魔してま~す!」

何人かが返事を返した。
桜木先輩って妹いたんだ…

「おう、どした?」

「タバコ…煙いからっ!」

その人は勢いよく扉を閉めて出ていった。
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