気合いの華
「お前が部活サボるなんて珍しいじゃねぇか!」

片岡先輩って意外と俺とかの事も見てくれてたんだ…

「じゃあみんなでそいつん家泊まり行くってのはどう?」

「ケイちゃん、それ良いね♪」

「いや、それはちょっと…」

「ん?ダチって羽鳥の事じゃねぇの?アイツなら大丈夫だろ♪」

「いや、そうじゃなくて…」
松戸くんがいるんだよなぁ…

「杉山、俺達が来んのが嫌なんか?」

「いや、そうゆうんじゃないんすけど…」

「だったら決まりだ!案内してくれや?」

冴島くんが俺に肩を組んで言ってくるから断れなかった…


足はゆっくりながらルイの家に向かっている…


「あ、あのさ…」

「あ?どした?」

「あの…ルイん家着いてから揉めたりはしないで欲しいなぁって…」

「羽鳥は確かに自由気ままな性格してっけど、別に揉めたりはしねぇよ♪」

「いや、そうかも知れないんすけど…」

「なんだよ?ハッキリしねぇなぁ…つかこれ羽鳥って書いてあるから着いたんじゃね?」


はぁ…
こん時ほどルイん家が近かったのが嫌だと思った事はないよ…
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