気合いの華

打倒ミッキー

「でもミッキー、そんな話し聞いたらきっとぶちギレるぞ♪」

狭川先輩が笑いながら言う。

「そうすかね?」

「あぁ、違いねぇ!前に…俺らが冴島くんに負けた話ししたっけ?」

「いえ、詳しくは…」

片岡先輩が前に揉めた時の話しを聞かせてくれた。

「俺らもちょっと前までは筋とか関係ねぇって思っててよ?冴島くんと喧嘩する時、俺ら2人でやったんだよ?隼人はそん時、いつも一緒にいるミッキーを違う場所に連れてって貰ってよ?だけど俺らは負けた。そん時に筋を学んだ。」

「ふ、2人いても負けたんすか?」

「あぁ、あいつはちょっとヤバい強さしててよ…んで後に俺ら3人がグルになって冴島くんを2人がかりで喧嘩する様に仕向けた話し聞いてミッキーがぶちギレちゃってさ…」

狭川先輩が続ける。

「あん時ゃヤバかったよな…ミッキーが俺ら3人まとめて相手してよ?俺と片岡が万全じゃなかったとはいえ、仮にも3対1でボコボコにされちまってよ?初めてだったよな…悪ぃ事して相手に頭下げたの。」

さ、3人相手で?ミッキーってどんだけ強いの?

「でも俺ら3人はそっから気持ち改めて、冴島くんについていくって決めた訳よ♪」

「今思えば冴島くんにもミッキーにも、俺ら3人は感謝してんだよ…」

2人共照れ臭そうに言う。
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