気合いの華
「良い話しっすね♪」

俺は素直に聞かせて貰って温かい気持ちになった。

「でも、あいつらは可哀想だが…この話し知らねぇしな…」

片岡先輩が俺に話してくれた話しって、結構大事な話しだったしな…

「大事な話し、俺なんかに聞かせてくれて、マジで嬉しいっすよ♪」

狭川先輩はそれを聞いて笑った。

「カズキは良いヤツだからなぁ♪裏表ねぇしよ!」

「ど、どうも。」

俺は照れ隠しに小さな声になってしまった。

「でもその分、あいつらは痛い目見るぜ?」

「負ける…って事っすよね?」

「あぁ、俺らにすら勝てねぇあいつらが、3人がかりでミッキーに挑んだって、結果は見えてんだけどな?」

「ある意味、実力未知数のルイが1番良いかもしんねぇよ♪」

「る、ルイが?」

「あぁ、あいつだったらビビる事もねぇだろうしよ?」

「でも松戸くんも気に入らないっつってたけど…仲良いと思ってたんだがな…」

「あぁ、今朝ちょっとあったんすよ?」

「どんな?」

片岡先輩が興味津々に俺の方を見てきた。

「松戸くんって結構ミッキーと似てるトコあって、少し喧嘩っ早いんだと思うんすけど、ルイがおちょくってたらいきなり蹴りを顔面の真横で寸止めされて、ルイがビックリして何も言い返せないまま、転んで動けなくなっちゃって、それでキレてんすよ…」
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